Vol.2 吉野羽南


「学びたい気持ちは、貪欲に。」
2020.5.2 up


高校時代からの友人であり、戦友。
​彼女の持つ独特な世界観はどこから来てる?
フリーランスのフォトグラファーとして活躍する吉野羽南にインタビューしました。


—カメラを始めたきっかけは?

元カメラマンの父親がきっかけ。小学生低学年の時にお父さんからカメラ買ってもらって、その時から触ってはいたけど真剣にやりはじめたには高校3年の時かな。



—写真はどんな風に学んだの?

東京造形大学デザイン学科写真専攻に通っていたから大学でも勿論勉強してたし大学入ってからはお父さんにもたくさん教わった。写真の本もたくさん読んだよ。

大学では基本的なカメラの触り方、スタジオの機材の使い方からたくさんのことを教えてもらってた。先生たちのことがすごい好きだったからたくさん話してたなぁ。



—フォトグラファーとして活動し始めたのはいつ頃?今のメインの仕事は?

仕事を始めたのは大学1年生くらいかな。
最初にちゃんとお金もらった仕事は友達のバンドのアー写だったな。
今のメインの仕事はブランドのルック、ファッション系のお仕事が多いね。



—学生時代と大学卒業後、何か変化はあった?

大学生の時の方が心が強気だったかも。
造形大の写真専攻なんですってバックがいてくれてるような。今はフリーランスで本当に自分の力だけだから、本や他の方がやってる展示とかでもっと学びたい気持ちが貪欲になった。



—フリーランスでやっていく事の不安や、苦労はある?

あるよ!
全て自分でやってるから孤独に思ってしまう時がある。
でも周りにフリーランスの友達が多いから頑張ろうって思えるなぁ。



—フリーランスでやっていこうと決めたのはなんで?その上で大切にしてることってある?

自分のやりたいことができるのと、フリーランスだからいい意味で頼みやすい人もいるかなって。悪い意味で頼まれやすい時もあるから見極め難しいけど、、、。
フリーって独自で学んで行かなきゃいけない部分が多いから周りとの情報交換すごく大切にしてる。琴華にもよく相談してるし。



—はなちゃんの写真は、非現実的というかなんだか幻想的写真のイメージだな。
その独特な世界観はどうやって確立していったの?

ん~実験、実験、実験!って感じだったかな。学校のフィルムの授業で普通に現像するのが嫌でわざとぐちゃぐちゃに巻いて失敗しちゃった~とか先生に言って面白い写真作ったりしてた。これがその時の写真。




—そんなこともしてるんだ!面白い!
撮るときに何か加えて撮ってるのかなって思ってた!
でもそれが何かわからなくて、、、どう撮ってるのか知りたい!!

最近は撮ってる時に一癖加えてる方が多いかな。
それ以外は内緒にしたい!笑


—残念、、、!でもそれはそうだよね。笑
撮影の裏側がわからないからこその特別な世界観なんだね。
そんなはなちゃんが目指す今後の未来像ってある?

自分の写真を確立するんじゃなくて日々進歩していきたいかなぁ。あと、そろそろ写真集作りたいなと。やっぱり紙にしてみんなに見てもらえることが嬉しいから。



—はなちゃんの写真を手に取れる日が楽しみだな。
じゃあそろそろコラボレーションについての質問をするね。
今回、私から声をかけさせてもらったけどコラボレーションが決まった時はどう思った?

連絡きて素直に嬉しいとおもったよ。
私の写真とのコラボレーションは何度かしてるけど商品として発売はしていなかったし。



—この4枚の写真を選んだ理由は?

肩の写真以外は琴華が褒めてくれた写真。肩の写真は私が琴華とコラボする時に絶対使いたかった写真で、全体的のトーンが琴華に合うかなとおもって。



―モノクロのバラの花はなんだかいつもと違うイメージに感じたんだけど、あの写真はどんな思いで撮ったの?

最近東京についてのインタビューの仕事があってね。その時に東京の惹かれる部分は?って言う質問があって、私あんまり都会な雰囲気好きではないからすごい迷った。
それで悶々としながら街中を散歩していた時に、マンションのゴミ捨て場からバラが咲いてて、そこにパッて目がいったの。あ、これだって。なんだか東京で生きてる人間みたいだなって。

自分が唯一、都会性があるもので好きかもって感じるのは都会の雰囲気の中に咲いている花だってその時思ったの。東京の好きなところ初めてちゃんと見つけたかも、って。



―その話聞いてなんだかしっくりきた!
今回コラボレーションの出来上がった作品を見てはどう思った?

私本当に琴華のイラスト大好きでその中でも好きなテイストをリクエストしてしまって、自分には出せない雰囲気が写真に溶け込んでくれて感動したよ。



―嬉しい!4つの中で1番のお気に入りってある?

肩の写真のやつかな。
首元にキスしてるような感じになって片思いの女の子の切ない気持ちになったよ。



―なんかその気持ち、いいね。
さいごに、はなちゃんにとっての日常の中の特別とは?

自分の感情を直接伝えられることかな。

Written by IzumiKotoka

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